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楽天家は自分をだますのが上手 [哲学]

「楽観主義は外部の現実とはほとんど関係なく、自分の内なる世界を管理する能力と大いに関係がある。
本当に大切なのは、現実でなく、”コントロールしているという認識”である」。
コロンビア大学精神医学教授、スーザン・ヴォーガン
カーラ・カンター「積極性の心理学:第二の自我の暗部の研究」、CBSの健康問題ウェブサイト

パウエル―リーダーシップの法則
オーレン ハラーリ (著), Oren Harari (原著), 前田 和男 (翻訳)
ベストセラーズ (2002/05)
P275

一乗寺 (7).JPG一乗寺

P276
スーザン・ヴォーガンは、楽観主義は、”現実の望ましい歪曲”と結論を下しているが、これは驚くに当たらない。
 起業家や変革者達は、この結論を本能的に理解している。彼らは、可能か不可能かを見きわめる過去の常識をくつがえし、妄想に取りつかれている。
正気じゃない、と人に言われても聞こえないふりをする。前進し、無謀なことを企てて、理屈では考えられない回数の成功をおさめる。
態度がリーダーシップに及ぼす影響を研究したもう一人の学者、「リーダーシップのためのセンター」のデヴィッド・キャンベル博士も、「偉大なリーダーたちは、軍人から企業幹部社員に至るまで、みな途方もない楽観主義者である」と、まったく同じ結論を下している。


P16
最初に、妄想の力で成功を手にした、ひとりの男性を、ご紹介したいと思います。
50代でマクドナルドを創業した、レイ・クロックです。
~中略~
 マクドナルドコーポレーションの創業者としての顔を持つ彼の、少年時代のあだ名は「夢見るダニー」。
 そんなあだ名で呼ばれるほど、レイは、空想ばかりしている少年でした。レイには、妄想をうまく使いこなす素質が、子供のころから備わっていたのです。
~中略~
 いかがでしょうか?普通なら、52歳からのスタートというのは、ちょっと遅いように感じられるかもしれません。でも、レイは、夢を見続けるのです。妄想することをやめないのです。
 また、彼に、それまでの半生の蓄積があったからこそ、マクドナルドを世界的企業に成長させることができたと言うこともできるでしょう。もし、レイが仮に32歳だったら、こんなにうまくはいかなかったかもしれません。
 おもしろいことに彼は、「帽子をきちんとかぶらず、靴の手入れが行き届いていないのは、ずぼらな思考の表れである」と言って、外見の大切さも説いています。
身なりを整え、適切な自己イメージをつくり上げていくことが、中身も同時につくり上げていくことにつながるのだ、という「妄想の技術」の大切なポイントを、経験のなかからつかんでいたのでしょう。
 レイ・クロックが第一次世界大戦で従軍した同じ部隊には、もうひとりの「妄想の達人」がいました。
アニメーションというジャンルを開拓し、エンターテイメントにまで高めた人。
アニメ界の造物主であり、神話的存在。
この人の名前を知らない人はいないでしょう。
その名はウォルト・ディズニー。
彼の創り出したコンテンツはまさに、妄想の産物以外の、何物でもありません。

脳はどこまでコントロールできるか?
中野 信子 (著)
ベストセラーズ (2014/8/19)


P252
 NLP共同開発者のロバート・ディルツは、ウォルト・ディズニーが、アイディアを出す「夢想家」(ドリーマー)、実行計画を立てる「現実家(リアリスト)、問題点を見つける「批評家」(クリスティック)の3つのポジションを使い分けていたことを明らかにしました。
「ディズニー・ストラテジー」は、この3つのポジションを使うことで、アイディアに富んで、現実的で、問題点のない夢やアウトカムを作り出すスキルです。

脳と言葉を上手に使う NLPの教科書
前田 忠志 (著)
実務教育出版 (2012/3/23)
P252



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