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人生の最大の悲劇は愛が死ぬことだ [人生]

人生の最大の悲劇は、人が死ぬことではなく、愛が死ぬことだ。
人間における不幸の中で決して小さくない不幸は、こちらが愛している相手がもう愛してくれないことである。
ラ・ロシュフコーは「恋人同士の間には愛する者と愛される者がいる」ことを発見したとき、人間が恋愛において、完璧な幸福を得るのに障害となる不一致があるのを、警句の形で述べたのである。 (「サミング・アップ」七十七章、一九三八年)

モーム語録
行方 昭夫 (編集)
岩波書店 (2010/4/17)
P79

宇治川 (7) (Small).JPG 宇治川

P10
われわれはどこから生まれて来たか。
 愛から
われわれはいかにして滅ぶか。
 愛なきため。
われわれは何によって自己に打ち克つか。
 愛によって。
我々も愛を見出し得るか。
 愛によって。
長い間泣かずに棲むのは何によるか。
 愛による。
われわれをたえず結びつけるのは何か。
 愛である。
(シュタイン夫人へ、一七八六年六月二八日)

P12
生き且(か)つ愛さなければならない。命も愛も終わりがある。
運命の女神よ、この両者の糸を同時に切ってください。
(「四季」夏の部から)

ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)


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