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親離れのタイミング [家族]

 子どもの発達を見ると、あまり特別風変りでない普通の子どもの場合は、「自分の親は最高の親だ」と信じるわけ、全然そうじゃなくても。信じて、ずっとやっているうちにだんだんボロが見えてきて、「なあんだ」とか言って、離れていく。
 その流れで、信じているあいだに、自然治癒力とか自然な発育ができて、十分、独り立ちができるようになった頃に、だんだん夢が破れて、「なあんだ、うちの親も大したことないな」とか言って、ボロが見えて、離れていくといいのよ。タイミングが合うといい。
 あまり早く「自分の親はしょうもないやつだ」と分かると、信じているあいだに発育するところが、早めにストップするから可哀想だよ。
 それからめちゃめちゃ立派な親御さんだと、「いつまで経っても、自分はどうしても乗り越えられない」となる。みなさんのなかにも、すばらしく偉い立派な親御さんのお子さんがいて、そのために不幸な人もいると思うんです。

神田橋條治 医学部講義
神田橋 條治 (著), 黒木 俊秀 (編集), かしま えりこ (編集)
創元社; 初版 (2013/9/3)
P231

神田橋條治 医学部講義

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  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: Kindle版

 

DSC_0330 (Small).JPG朝光寺


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