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働く人の割合の多い国は栄える [国際社会]

 2025年頃にインドが中国の人口を抜きます。これは中国の一人っ子政策のためでしょう。これを見ると、インドの存在感は徐々に増してきそうです。

不透明な時代を見抜く「統計思考力」
神永 正博 (著)
日本経済新聞出版社; 改訂版 (2013/11/2)
P235

不透明な時代を見抜く「統計思考力」

不透明な時代を見抜く「統計思考力」

  • 作者: 神永 正博
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

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P238
 一般には、労働力が増えなくても、人口ボーナス 期に資本が蓄積されるので、蓄積された資本がある間は、ある程度の経済成長が維持できるからです。
 中国とインドの内情については、また話が別ですが、人口ボーナスの観点からは、中国の発展は長くは続かず、21世紀前半の間には中国とインドのバランスが逆転するという構図になっているようです。

 

不透明な時代を見抜く「統計思考力」

不透明な時代を見抜く「統計思考力」

  • 作者: 神永 正博
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 

  日本の高度経済成長期の主役は労働者であって、同時に消費者である国内の人たちである。
労働者としては、大学までは出ていなくても安い賃金でまじめによく働く人たちであった。
消費者としては、こつこつお金を貯めて、「三種の神器」を家庭に備えることを目指していた。
 安い賃金で働く優れた労働力と、消費者としての力とを兼ね備えた人たちが、高度経済成長期の主役だったわけである。
特に、これから子供を育てようとする20代の人口が多く、彼らを中心とする消費活動が経済を支えていた。彼らが世帯を持つことにより、「三種の神器」が売れた。
 世帯数が増えるということは、核家族化を助長する。つまり、この時代に核家族化が始まった。
 この時の、日本の貿易収支(輸出と輸入の差)はだいたい赤字である。大きな赤字ではないが、日本は輸出に頼らないで、自国の消費によって経済を拡大していた。

世の中の罠を見抜く数学
柳谷晃 (著)
セブン&アイ出版 (2013/3/1)
P155

 

世の中の罠を見抜く数学

世の中の罠を見抜く数学

  • 作者: 柳谷晃
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2018/10/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 

 では、出生数の減少はどのような影響を及ぼすのだろうか?
 たとえば、人材の育成・確保を困難にする。子供の絶対数が激減するのだから、今までのように、各分野に人材を輩出できない。これまで人手不足といえば景況に大きく左右されるものであったが、今後は絶対的な後継者不足に陥る。人材争奪戦の結果、特定分野に偏れば社会が機能しなくなることだってあり得るだろう。
 それえだけではない。一般的に、人数が多ければ多いほど人々は互いに切磋琢磨し全体のレベルも向上するから、若い世代の絶対数が減ればイノベーションは起こりにくくなる。
 農業や建設業といった力仕事のみならず、若きリーダーを求める職業は多い。音楽やファッション、新たな文化の発信もその担い手の多くは若者世代だ。出生数が激減する社会はあらゆる分野において活力を失う社会となる。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
河合 雅司 (著)
講談社 (2017/6/14)
P19

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

  • 作者: 河合雅司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: Kindle版

 


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