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毛利氏 [雑学]

毛利一族の城跡を見ていると、いざとなればいつでも身軽に背後の中国山地へ散って行く、と言わんばかりであった。実際に、毛利一族は中国地方の山を駆け巡りながら戦国時代に突入していった。
 その後、毛利輝元の祖父、毛利元就から海に勢力を展開していった。村上水軍、川ノ内水軍、屋代島の長崎水軍、沓屋水軍、桑原水軍を傘下に入れ、孫の毛利輝元がそれを引き継ぎ日本最強の水軍に仕上げた。
 毛利水軍は大坂湾から瀬戸内そして九州一円の制海権を握り、戦国時代を通じて信長軍、秀吉軍そして家康軍と対峙し続けた。
~中略~
 1591年、毛利輝元は新しい本拠、広島城を建設した。この広島城は農耕を念頭に置かない海の城である。
 広島城の背後には中国山地が迫り、城の前面は瀬戸内海に直接面していた。そこに流れ込む太田川はいくつもの洲を形成していたが、大雨のたびに洲を崩し流路を変え荒々しく流出ていた。
 毛利輝元は河口デルタの一番大きな洲、つまり海の中の広い島の「広島」に城を建造した。

日本史の謎は「地形」で解ける
竹村 公太郎 (著)
PHP研究所 (2013/10/3)
P256


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