我を捨てないと見えない [ものの見方、考え方]
実はこの「お客様のために」という発想に、その(住人注;お客様のために一生懸命に仕事をしているのに、どうしてなんだろうと悩む)原因がありそうです。
ホスピタリティは、相手の立場に立って相手の価値観で考えることです。相手のためというのは、自分の価値観の中で相手のことを考える感覚です。ですから、意識は自分の方に向いています。
また、相手のためにと思いながらもどこかで見返りを期待する心があったりします。相手のためにここまでやっている、それに対して何らかの反応、感謝や満足の言葉、態度が感じられないとモヤモヤしてしまうのです。
相手の立場に立つには、相手のことを感じとる力をつけていくしかないのです。
リッツ・カールトン - 「型」から入る仕事術
高野 登 (著)
中央公論新社 (2014/3/7)
P146
リッツ・カールトン - 「型」から入る仕事術 (中公新書ラクレ)
- 作者: 高野 登
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/03/07
- メディア: 新書
好悪(よしあし)の色(いろ)に心をとどめねば
柳はみどり花は紅(くれない)
(人間生)
好悪は、明徳をくもらす原因のひとつとして、つねに藤樹が力説してやまない「好悪の執滞(しったい)」を意味する。
目の前で起こる物事の好ききらいを最初から決めつけて、おのれのせまい視野にとどまっていることだ。
そのような日常生活の習癖からはっする、好ききらいの心がなければ、自分のまわりのあらゆることが本来のすがたとして見えてくる。その本来のすがたを、「柳はみどり、花は紅」と表現しているわけである。
中江藤樹 人生百訓
中江 彰 (著)
致知出版社 (2007/6/1)
P150
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