政の根本 [処世]
政の根本は、至誠惻怛の仁心より起こりて、功業の花(はな)やかなるには、初めより少しも目をかけざるを大切とす。
(「続資治通鑑網目講説」)
山田方谷のことば―素読用
山田方谷に学ぶ会 (編集)
登龍館 (2007/07)
P37
P54
国をおさめ天下を平(たいら)かにする要領、謙(けん)の一字にきわまれり。
謙徳(けんとく)はたとえば海なり、万民はたとえば水也(なり)。海は卑下(ひげ)なるによって、天下の万水みなあつまり帰(き)するごとく、天子諸侯謙徳をまもりたまいぬれば、国天下の万民みな心を帰(き)してよろこびしたがうもの也(なり)(下巻之本))
P55
すべての人間につうじる大事な心構えであるが、とりわけ為政者は、その地位をして絶大な社会的権力を行使できるだけに、なににもまして謙虚な心が求められる。 ~中略~ 「満は損を招き、謙は益を受く。これすなわち天の道なり」と「書経」に説かれている。
中江藤樹 人生百訓
中江 彰 (著)
致知出版社 (2007/6/1)
コメント 0