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敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり [処世]

 孫子曰く、凡そ師を興すこと十万、師を出だすこと千里なれば、百姓の費、公事の奉、日に千金を費し、内外騒動して事を操(と)るを得ざる者、七十万家。
相守ること数年にして、以て一日の勝を争う。
而るに爵禄・百金を愛(お)しんで敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。人の将に非ざるなり。主の佐に非ざるなり。勝の主に非ざるなり。
 故に明主賢将の動きて人に勝ち、成功の衆に出ずる所以(ゆえん)の者は、先知なり。
先知なる者は鬼神に取るべからず、事に象(かたど)るべからず、度に験すべからず。必ず人に取りて敵の情を知る者なり。

新訂 孫子
金谷 治 (翻訳)
岩波書店; 新訂版 (2000/4/14)
P175


新訂 孫子 (岩波文庫)

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  • 作者: 金谷 治
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
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