「ください」は命令形 [言葉]
「ホームと電車の間が広くあいているところがあります。ご注意ください」と言うのは親切だが、いかにもこども扱いされているようだという人もある。終わりの「ください」のためだ。
だいたい「ください」が多すぎる。「ください」は命令形であって、目上の人には使えない。対等の間柄でも強すぎることがある。
~中略~
「お乗換えください」よりも「お乗換えです」の方がすっきりしている。「お乗換えになります」でもよい。
「お待ちください」と言いつけられるより「お待ち願います」くらいにしてもらった方が落ち着く。
日本語の作法
外山 滋比古 (著)
新潮社 (2010/4/24)
P57
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