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好きか嫌いかで決まる [対人関係]


むかし弥子瑕(びしか)は衛の君に愛せられていた。衛国のおきてで、君の車にかってに乗ったものの罰は足切りであった。
そのうち弥子の母親が病気になった。それを聞き夜中にいって知らせたひとがあった。
弥子は君の仰せといつわり君の車に乗って宮中を出た。君はそえを聞いて、ほめちぎった、「じつに孝行だな。母のためには、足を切られることも気にかけないとは」。
また君と果樹園をあるいていたとき、弥子は一つの桃をとって食べたが甘かったので、食べてしまわないで君にさしあげた。君は「わしがほんとうにすきなのだな。自分の口は忘れてもわしを思うてくれる」と言った。弥子の容色は衰えて寵愛もうすれたのち、主君のきげんをそこねたことがあった。
君は「そやつはわしの車にかってに乗り、それにまたわしに桃の食いのこしを食べさせた奴だ」と言った。
もともと弥子のおこないが初めとあとで変ったのではない。前にはほめられ、後では罪を獲たのは、愛と憎しみのちがいの大きさであった。
老子・韓非列伝 第三

史記列伝1
小川環樹 今鷹真 福島吉彦 訳
岩波書店 (1975/6/16)
P31










DSC_1708 (Small).JPG吉野ヶ里遺跡


 言い換えるならば、人は好きな人については「同じところ探し」をより積極的に行い、嫌いな人、自分と違う人については「違うところ探し」をより積極的にするということです。
 ですから、人にとって、好きな人はより好きに、嫌いな人はより嫌いになるのが自然な流れなのです。

イラッとしない思考術
安藤 俊介 (著)
ベストセラーズ (2014/11/26)
P020




P49
「好き」という感情になってもらうことが、実は、集客にしてもセールスにしても、最大のポイントです。
「好き」という感情を抱いてもらったあとに、理性にアプローチする。まずは「好き」になってもらって、そのあとで、メリットやベネフィットを伝えていく。それがいちばん無理のないやり方なんです。
 あなたのことを「好き」になってもらえたら、そのお客様は「生涯顧客」の候補になります。

P99
「良い相性」なんて、実は作るのはカンタンなんです。
~中略~
 まずは「安心」できる状態を作り、次に「繋がり」を感じることができるようにし、関係の土台作りをします。~中略~
 そして、つぎに「認められたい」感情を満たせばバッチリです。

P126
 オーストリア出身でアメリカで活躍した社会心理学者であるフリッツ・ハイダーは、ある事象の原因を何に求めるかという帰属過程がどのように行われるのかを理論化した「帰属理論」を提唱しました。
 それによると、人の行動は、能力や意思などその人自身の内側の要素と、状況や偶発性などの外側の要素の2つに帰属する、とされています。内側の要素を「内的帰属」、外側の要素を「外敵帰属」と定義しています。
  何か偶然が起きたとき、人はつい、どうしてこんな偶然が起こったんだろうと原因を探してしまいます。
 たとえば、出会ったその相手と、出身地が同じだった、誕生日が近かった、何人兄弟か、兄弟の数が同じだった、好きな食べ物が同じだった―のようにいくつもの偶然が重なったりするとこれはもう、偶然ではなくて必然だ、いや、運命だ!なんて思ってしまうんですね、外的要因に原因を求めるようになっていくと。
 逆に言えば、共通点を次々と積み重ねていけば、偶然から必然に、さらには運命だと思わせることができるんですね。
「出会ったことは運命かもしれない」
共通点を積み重ねて、そこに意識をフォーカスさせていくと、そう思わせることだって可能なんです。
 共通点がもたらす安心感は、そんな魔法さえ呼び寄せてしまうんです。

たった5つの感情でお客さまは動き出す!!―売り込まなくても結果が出る“感情集客術"
佐々 妙美 (著)
Clover出版 (2016/3/8)












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