トレイル [言葉]
アパラチアン・トレイルは一九二一年にベントン・マッカイという一市民によって発案された。
彼は、都会人たちのレクリエーションの場として山歩きがいかに大切か、心の安らぎの場として、自然がどれだけ大きな意味をもっているかをアピールしたかった。
かれのアイディアは、知識人たちやマスコミ、アウトドア愛好家、ボーイスカウトらによって支持され、翌一九二二年にはトレイル整備が始まった。その後、各地にできたさまざまなボランティア・クラブの活動によって、三七年にトレイルは全通した。
~中略~
一九六八年には、「国立トレイル・システム法」が成立し、アパラチアン・トレイルは、パシフィック。クレスト・トレイルとともに国立シ―ニック・トレイルとして連邦政府から認定された。
それまで民間のボランティアだけに頼ってきた整備事業が、これによって、国家の援助のもとに行われるようになった。
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ
加藤 則芳
(著)
平凡社 (2001/01)
P226
企救自然歩道
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