便所飯 [対人関係]
若者がトイレの個室で昼食を食べることですが、これは「他人と一緒に食事ができない」のではありません。大学の食堂などで一人で食事をしていると、ほかの学生たちから「あいつは友達がいない」とバカにされるような気がしてしまうので、その姿をみられたくないのです。 だからといって、「一緒に食事をする友達がほしい」と思っているとはかぎりません。
そういう人もいるでしょうが、一人でいるのが好きな人もいるでしょう。問題は、「友達がいなくてもいいんだ」と思えないことです。
~中略~
もし、その人に本音を聞いてくれる相手がいて、「そりゃあ、いちいち誰かを誘うのは面倒くさいから、一人で昼飯を食いたい人だっているだろう」といってくれれば、「ああ、自分はおかしな人間ではないんだな」と思えるかもしれません。すると自己肯定感を持つことができるようになり、行動も変わる可能性があります。
自分が「自分」でいられる コフート心理学入門
和田 秀樹
(著)
青春出版社 (2015/4/16)
P153
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