サバ [雑学]
サケと同様に、サバも日本人にとってなじみ深い魚です。しかし、図17のように一九八〇年代以降、漁獲量が大きく減少しています。
海洋環境の変動、小型魚の獲りすぎなどが要因と言われ、脂の乗った大型のサバが獲れなくなっています。
それを埋め合わせるため、日本はノルウェーからサバを大量に輸入していました。スーパーで売られている塩サバやしめサバなども、ノルウェー産が圧巻。国内産より脂の乗りが良いノルウェーのサバを好んで買う消費者も多くなりました。
しかし、二〇〇四年までは年間15万トン程度で安定していた輸入が、最近は5~6万トン程度まで激減しています。世界中でノルウェーサバの人気が高まり、中国やロシア、東欧諸国への輸出が急拡大したためです。
日本人が知らない漁業の大問題
佐野 雅昭 (著)
新潮社 (2015/3/14)
P52
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