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私、失敗しないので [医療]


すべての外科医は、手術で患者を失ったことがあるはずである。
いや、ひとりもいない、というのであれば、それはその外科医が嘘をついているか、手術で失ったことをすべて病院のせいにしているか、そもそも自分が失敗したことに気がついていないか、というような理由でしかない。

偽善の医療
里見 清一(著)
新潮社 (2009/03)
P204






多くの医師が「誰かの支えになりたい」という崇高な動機から医療職を志すことも疑いをいれません。~中略~
「ごめんなさい、わたしにはここまでが限界なのです」と正直に語り、患者さんからも「そうですね、先生、無理難題をふっかけて悪かったね」とオトナの会話が成り立つことはできないでしょうか。
 医師は万能ではなく、医師に哲学者や宗教家の役割を果たすことはできず、医師がそれをめざせば越権行為であり、医師には自分の限界を知るわきまえが必要であり、患者にはそれを医師に期待しないわきまえが必要だと思うのは、わたしがそこまで追いつめられていないからだと言われたら、それまでですが。

おひとりさまの最期
上野千鶴子 (著)
朝日新聞出版 (2015/11/6)
P265





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