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人間は社会人である以前に自然人であったはず [哲学]

「人間は本来、社会人である以前に自然人であったはずだ」

これが僕の基本姿勢だ。科学技術が発達し、都市化が進み、本体自然なくしては生きてはいけなかったはずの人間が、都市に生まれ自然と接することなく生きていける異常な事態になってしまった。自然と一体だったはずの人間が自然人でなくなったがゆえに叡智を失い、温暖化などの地球破壊行為が行われてきた。叡智とは自然とともに生きてゆくための哲学を有した知識のことをいう。
加藤則芳

季刊 のぼろ vol.3
西日本新聞社 (編集)
西日本新聞社 (2013/12/16)
P74


季刊 のぼろ vol.3

季刊 のぼろ vol.3

  • 出版社/メーカー: 西日本新聞社
  • 発売日: 2013/12/16
  • メディア: 大型本

 


DSC_1655 (Small).JPG吉野ヶ里遺跡

 



 なんとなく気分がくさくさする時、人のことがうらやましく見えて仕方ない時、身近な自然の中に出かけてみてください。山でも海でもかまいません。
煩わしいしがらみから離れて、大きな自然に身をゆだねてみるのです。
 打ち寄せる波音を聞き、ひとすくいの砂の手触りを楽しみ、潮風に吹かれながら散歩する。山道を一歩一歩踏みしめ汗を流し、山頂の景色を堪能しながらおにぎりをほおばる。疲れているなら、眼前の景色を眺めつつ、時間を忘れてただひたすらボーッとする。
それだけでも十分です。
 普段の生活では決して味わえない、何ともいえない解放感が湧いてきて、卑屈な心や頑なな気持ちが解きほぐれていくでしょう。
 本来、私たちの先祖は、昇る朝日に手をあわせ、満ちては欠ける月を愛で、自然と一体となって暮らして来ました。四季の移り変わりを敏感に感じ取り、繊細な感性を育んできたのです。

怒らない 禅の作法

枡野 俊明 (著)
河出書房新社 (2016/4/6)
P74


怒らない 禅の作法 (河出文庫)

怒らない 禅の作法 (河出文庫)

  • 作者: 俊明, 枡野
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: 文庫

 


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