大衆 [処世]
大衆に仕える者は、あわれむべき奴だ。
彼は散々苦労したあげく、だれからも感謝されない。
(「格言的」から)
ゲーテ格言集
ゲーテ (著), 高橋 健二 (翻訳)
新潮社; 改版 (1952/6/27)
P145
P146
「大衆に逆らおうとするのはだれか。」
私は彼らに逆らわない。彼らの行くにまかせる。
大衆は漂い、働き、ぐらつき、ぶんぶんうなるが、
結局は一つになる。
(温順なクセーニエン」第一集から)
多数というものよりしゃくにさわるものはない。なぜなら、多数を構成しているものは、
少数の有力な先進者のほかは、大勢順応のならず者と、同化される弱者と、自分の欲することさえ全然わからないでくっついて来る大衆とであるから。
(「格言と反省」から)
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