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交流分析1 [医学]

P1
「交流分析(TA:Transactional Analysis)」は,米国の精神科医エリック・バーン(Berne.E.)によって1950年代に提唱された。
精神分析にその端を発する交流分析は,一般の人にもわかりやすいものであったために、臨床において活用しやすく,「口語の精神分析」ともよばれる。

交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ
倉成宣佳 (著)

ミネルヴァ書房 (2015/4/25)


交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ

交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ

  • 作者: 倉成宣佳
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: 単行本

 




DSC_2537 (Small).JPG出雲大社

P2
 世界で広く使われている全ての心理療法は、その心理療法の基になる人間観や病理論を持っている。それが心理療法を使うカウンセラーの基本的な姿勢大きく関係している。
交流分析の哲学(以下,TAの哲学)とは交流分析における人間観を表すものであり、病理論の背景にもなるものである。
 ~中略~
 TAの哲学は以下の3つである。

 ①人は誰でもOKである  人は誰しも、人間として価値があり,重要であり,尊厳があるということである。これは行動についてというよりはその存在そのものについて述べているものである。カウンセラーは,自分を自分として受け入れ,相手を相手として受け入れる。
相手の行動が受け入れられないときがあっても,人としてその存在はつねにOKなものとして受け入れるのである。

 ②人は誰もが考える能力がある  誰でも考える能力があるということは,人は自分が望むように人生を生き,考えることの責任はその人自身になるということである。
相手が自分の考える能力を値引き(「6.値引き」参照)するとき,カウンセラーは相手の代わりに考えるのではなく,相手が考える能力を活き活き発揮できるよう支援するのである。

 ③人は自分の人生を決めているが,その決断は変えることができる  人は幼いころに自分で決断した思考・感情・行動のパターンに従って生きている。それが問題であったり苦痛であったとしても,そのパターンを繰り返してしまう。しかし自分で決断したそのパターンは変更することができるのである。決断を変えることは人生を変えることでもある。


交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ

交流分析にもとづくカウンセリング :再決断療法・人格適応論・感情処理法をとおして学ぶ

  • 作者: 倉成宣佳
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: 単行本

 


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