資本主義の目的 [社会]
「株主などというわけの分からない人々のために働いているのではない」と考える人もいるかもしれないが、その人が働いてもらう給与や年に数回もらえるボーナスも、株主が所有する資産が形を変えたものであることを理解しておく必要がある。
その給与も銀行に預けられた時点で、銀行が自らの株主に利益をもたらすことを目的に、さまざまな企業や国債に勝手に投資されているのである。さらに言えば、年金は株式にも投資されているので、知らない間に株主にもなっていることになる。
つまり資本主義の国で生きる以上、株主(投資家)の意思のもとに生きざるを得ない、ということなのだ。
僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史 (著)
講談社 (2011/9/22)
P216
タグ:瀧本 哲史
2022-07-23 07:54
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