足りないくらいがちょうどいい [倫理]
人はものがあまりないほうが、大事に使うような気がします。「これしかない」と思うと、おいそれと使えないから大切に考えながら使いますよね。トイレットペーパでも、「安いから」といって買い込みすぎると、逆に価値が薄れて大切にしなくなる。その結果、必要以上に「ムダ使い」してしまい、ちっともお得な買い物をしたことにはならなくなってしまうのです。
~中略~
私自身を振り返ってみると、お金がない時の方が何事にも貪欲だったし、ものを大切にしていた気がします。十分なお金がないから「買いたい!」と思った本もなかなか満足に買うことができませんでした。けれど、なけなしのお金で買った1冊は「せっかく買ったのだから、きちんと読もう!」と、じっくりきっちり読んでいました。~中略~
それが今は同でしょう。ある程度、本を自由に買えるようになったら、買うばかりで読まない本が増えました。いわゆる「積ん読」が増えたのです。
「貧乏老後」に泣く人、「安心老後」で笑う人
横山 光昭 (著)
PHP研究所 (2015/10/3)
P153
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