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心のの半分で自分の心を見る [ものの見方、考え方]

よく「人間関係が悩みの種だ」と言いますよね。でもその言い方は、ブッダの考え方にてらせば、不正確なのです。
というのは、「感情に悩まされている」というのと、「相手とどう関わればいいのか」は、別の問題だからです。
「感情」という自分サイドの問題と、「相手との関わり方」を分けて考えましょう。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)
P97

DSC_2885 (Small).JPG求菩提山 龍王院

P103
 とはいっても、「どうしても反応してしまう」という人は多いでしょう。ついカッとなってしまう。つい言い返したくなる―なんとか「反応しない」コツはないものか。
 そこでお勧めできるのは、「心の半分を前に、もう半分を後ろに使う」という方法です。
 まずは、心を「前と後ろ」に分けてください。目を閉じてみて、①前のほうを向く心と、②心の内側(奥・後ろ側)を見る心をイメージしてみるのです。
 前を見る心は、そのまま相手を見ることに使います。反応はしません。「ただ理解する」という立場に立ちます。相手をただ見て、その言葉が理解できるかどうかだけが問題です。
相手の言うことがわかるなら、「わかります」。もしわからなければ、よく聞くか、「居間はわからない」と理解します。
「あの人が言っていることはまったくわからない!」と思うこともあるでしょう。ただ、日本語を話しているのなら、言葉としては理解できるはずです。
もしかしたら、そのわからなさは、自分自身が「理解を拒んでいる」ことにあるのかもしれません。「自分が正しい」という思い、「こうしてほしい」という相手への期待・要求、「そういえば、前にも同じことを言われた」といった過去への妄想が、アタマに渦を巻いていて、相手をありのままに、冷静に見ることができないのかもしれません。
「わかりたくもない!」相手もいますよね(親子や、相性の悪い上司などでしょうか)。 ただそういう相手に対してこそ、「反応しない」というクールな前提に立って、「言うことはわかります」「どうしたいのでしょうか(何を求めているのでしょうか)」という客観的な状態に立ってみるのです。
 このとき、後ろ側(奥)にある心では、自分の「反応」を見ます。怒りを感じているか。過去を振り返っていないか、緊張や、相手への疑い・妄想が湧いていないか―。
 そういう反応があること自体は、ふつうです。ただ、心の態度・心がけとして、つねに「心の後ろ半分は自分の心を見る」ことに使うのです。
 禅の世界に「不動心」と呼ばれる心がありますが、これは、自分の心を見る、見張る努力によって、はじめて可能になるものです。 ~中略~ 心が動くのは当たり前。その動きつづける心を見張って、よく気づいて、それ以上の反応を止める。それが「不動心」の中身なのです。

P108
生きていれば、てごわく、厄介な相手にも、遭遇しますよね。
~中略~
「つい反応してしまう」状況にあってこそ、あえて大きく息を吸って、吐いて、覚悟を決めて、相手を「ただ理解する」ように努めましょう。そして、心のもう半分を、自分の内側の反応を見ることに使うのです。


 部下として部下目線で上司を見るのではなく、上司目線で自分を見てみること。
 今の自分は上司の役に立っているのか?信頼されているか?相手の期待は何だ?それに応えているか?

頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)
P103



マイナスの感情が押し寄せてきたときに、その感情を尊重することも大切ではあるのです。自動回路によって心を動かされるとき、わたしはその感情を体験できたことを細胞に感謝し、それからおもむろに、思考を現在の瞬間に戻す選択をします。
 回路を観察することと、回路に関与することのあいだの バランスが大切です。このバランスが治療には欠かせません。あらゆる感情を体験できる脳の能力には感謝していますが、特定の回路にどのくらい留まるかについては、気をつけないといけません。
感情をうまくコントロールするには、生理的なループがやって来たときは、それがもたらす感情にすべてを委(ゆだ)ねるのが一番。九〇秒間、その回路がやりたいようにさせればいいのです。子どもと同じで、感情は聞いてもらったり認めてもらったりすると収まるものです。
時間がたつと、こうした回路の強さと発生の頻度は弱まります。

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき
ジル・ボルト テイラー (著), Jill Bolte Taylor (原著), 竹内 薫 (翻訳)
新潮社 (2012/3/28)
P254


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