リーダーの絶対禁止事項 [経営]
さまざまなリーダー、それが一国の首相であれ、一企業のの社長であれ、また一部局の長であれ、決して行ってはならないことがあるであろう。
いわば「リーダーの絶対禁止事項」である。もちろん、いままで述べたことに多くの「禁止事項」があるが、それとはやや異質な事項を、「貞観政要」からひろい出してみよう。
~中略~
これまで、いわば「統治者・経営者・管理者」の「すべからず集」をあげてきたわけである。かんたんに要約すれば、
(一)予言や占い迷信に惑わされてはならないこと。
(二)宗教に凝ってはならない。もちろん宗教を信ずることは自由だが、それを伝道するなら本職の宗教家か伝道師になるべきで、統治者・経営者の地位を利用して行い、それで統治・経営の本筋を失ってはならないこと。
(三)家族の私的な意向を経営に持ち込んではならない。
(四)前例を超える、度を超えた行事は、結婚披露パーティであれ、社長就任披露パーティであれ行ってはならない、
である。
帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P157
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