瞑想 [言葉]
まずは一点集中して、さらに集中していることに気付くように心がけます。これで瞑想の大切なところはほぼ完了しています。
集中する場所(瞑想の対象)はお腹や胸、鼻の先などが一般的です。ここでは仮にお腹といたしましょう。
あるがままの自然な呼吸をしながら、呼吸を伴ってお腹がどう動いているのかを観察します。たいていは、
息を吸う→お腹が膨らむ
息を吐く→お腹がへこむ
~中略~
マインドフルネス 「人間関係」の教科書 苦手な人がいなくなる新しい方法
藤井 英雄 (著)
Clover出版 (2017/5/25)
P188
マインドフルネス 「人間関係」の教科書 苦手な人がいなくなる新しい方法 (スピリチュアルの教科書シリーズ)
- 作者: 藤井 英雄
- 出版社/メーカー: Clover出版
- 発売日: 2017/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
すると、呼吸に集中できたら、不思議なことにいったん思考が鎮まって穏やかになります。
ところが退屈してくると集中が途切れていろいろな思考(雑念!)が出てきます。
「もうどのくらいやったかな」
「お腹すいたなあ」
「こんなことやってなんになるの?」
「そうだった!あれやらなきゃ」
「いいこと思いついた!」
そこで思考していることに気付けたら、「雑念!」と心で名づけてラベリングしたり「これは思考だ。私は今雑念にとらわれている」と実況して思考し続けることを棚上げし、ふたたび呼吸によって動くお腹の動きに集中します。
するとしばらくは集中できているので、思考が消えています。しかし、ほどなくしてまた思考(雑念)が出てきます。
運よく思考していることに気付けたなら出てきた思考を追わずに手放して呼吸に戻ります。
思考が出る。思考に気付く。思考を手放す。
思考が出る。思考に気付く。思考を手放す。
思考が出る。思考に気付く。思考を手放す。
思考が出る。思考に気付く。思考を手放す。・・・・・・・
あとはこの繰り返しです。
この瞑想は姿勢・動作や瞑想の対象を変えれば、なんにでも応用可能です。
たとえば座って鼻の感覚にフォーカスすれば、
「座る瞑想=座禅」になります。
歩きながら足裏の感覚にフォーカスすれば、
「歩行瞑想」になります。
口の中に注目して食べれば、
「食べる瞑想」です。
~中略~
このエクササイズの要点はどこにあるんでしょう?
それは思考への気付きです。
自分が思考していることに運よく気付いたら、それはマインドフルネスが立ち上がったということです。気付きが失われる前に瞑想の対象(この場合はお腹の動き)に意識を戻せるかどうかがマインドフルネスのエクササイズの肝になります。
マインドフルネス 「人間関係」の教科書 苦手な人がいなくなる新しい方法 (スピリチュアルの教科書シリーズ)
- 作者: 藤井 英雄
- 出版社/メーカー: Clover出版
- 発売日: 2017/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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