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ミルトンモデル [言葉]

 あなたは、これまで、とても頑張ってきました。
 また、多くのことを乗り越えてきました。
 だから、これからも、どのようなことがあっても、乗り越えていけるのです。  そして、さらに大きな可能性が広がるでしょう。
 この文章を読んで、どのように感じたでしょうか?何か肯定的な感覚が感じられたのではないかと思います。
 この文章には、抽象的な表現が多く使われています。たとえば、「とても頑張ってきました」という表現では、具体的に何を頑張ってきたのかが示されていません。読み手が、自分で自由に意味を解釈することができるため、抵抗が起きにくく文章を受け入れやすくなっています。
 NLPでは、こうした抽象的な表現が体系化されています。催眠療法家のミルトン・エリクソンの言葉の使い方をモデル化したもので、「ミルトンモデル」といいます。

脳と言葉を上手に使う NLPの教科書
前田 忠志 (著)
実務教育出版 (2012/3/23)
P134

DSC_3713 (Small).JPG豊前坊高住神社

P150
 抽象的な表現は多くの人にあてはまります。そのため、ミルトンモデルは、プレゼンテーション、講演、広告など、一対多のコミュニケーションで使うのも効果的です。
 たとえば、講演では、「今日は熱心な方々にお集まりいただき、ありがとうございます」「リラックスしながら、楽しんでいただければと思います」といった表現がよく用いられます。
 政治家も、「国民のために、全力を尽くします「」という表現をよく使います。

P88
 私たちは、言葉を使ってコミュニケーションをしますが、言葉は不完全です。脳の中にある情報が言葉になる過程で、省略・歪曲・一般化といった変形が起きます。
そして、省略・歪曲・一般化された情報は、質問によって回復することができます。これを「メタモデル」といいます。

P151
 コミュニケーションにおいて、相手がミルトンモデルを使っているときは、メタモデル(→P88)の質問で応じることができます。
 たとえば、「人気の商品です」と言われたときは、「具体的には、どのような人に人気があるのですか?」と質問することができます。
~中略~
 ミルトンモデルによって省略・歪曲・一般化された情報を、メタモデルの質問によって取り戻すころで、誤解を減らし、主体的に人と関わることができるようになります。


タグ:前田 忠志
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