がんは多様である [医学]
おなじ「がん」という名前で呼ばれても、臓器によって、そして、同じ臓器であってもその遺伝子に変異があるか、で、性質はずいぶんと違ってきますし、その治療法も異なってきます。もちろん発見された時の進行具合いによってもちがってきます。
がんは恐ろしい病気である、という固定観念は次第になくなってきているように思います。だからといって、「がんは治る」とか「がんは怖くない」というような週刊誌のタイトルは間違えています。
せいぜい、「治るがんがある」とか「怖くないがんもある」に留めておくべきです。
こわいもの知らずの病理学講義
仲野徹 (著)
晶文社 (2017/9/19)
P367
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