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心房細動 [医学]

P3
心房細動は不整脈の一種です。非常に患者数が多く、「21世紀の心臓の流行り病」といわれています。特に高齢者に多く、超高齢化社会を迎えたわが国では社会問題となりつつあります。
 心房細動では脳梗塞を合併することが最大の問題です。なぜなら、心房細動に合併する脳梗塞は特に重症となり、12%の人が数日で亡くなり、40%の人が寝たきりあるいは要介護となるからです。
例えば、故小渕恵三元首相やダイエー創業者の故中内功氏は心房細動に合併した脳梗塞が原因で亡くなられています。

P48
 心房細動の3大症状は、「動悸」「めまい」「息切れ」です。

P51
 ところでページ数をとって3つの症状について説明しましたが、なんと心房細動患者の40~50%の人、すなわち2人に1人近くは何の症状も感じないのです。これを「無症状」といいます。

P66
心房細動の2分の1近くを占める無症状の人では、もうお手上げです。実際に診断がついている患者さんが90万人いるのにたいしいて、推定患者数が170万人、すなわち約80万人の心房細動の診断がついていない隠れ心房細動の患者さんがいることになります。この隠れ心房細動の患者さんにこそ、高い頻度で脳梗塞が起きるのです。
 皮肉なことに、脳梗塞が起って初めて、隠れ心房細動であったことが分かることもあります。長嶋茂雄・元巨人軍監督はこのタイプだったといわれています。脳梗塞を起こして病院に運ばれて初めて心房細動であったことが分かったそうです。

心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章
古川 哲史 (著)
新潮社 (2018/12/14)

心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章 (新潮新書)

心房細動のすべて ――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章 (新潮新書)

  • 作者: 古川 哲史
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: 新書

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タグ:古川 哲史
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