オリーブオイル [養生]
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「体にいい」と推奨されてたものが、「実は害があった」とあとからわかることがよくあります。マーガリンなど、とくに脂質においてたびたびそういうことが起きます。
その中で、オリーブオイルについては、ほぼ100%「いいもの」と考えていいでしょう。パンやパスタなどの糖質にオリーブオイルを加えることで、血糖値の上昇が抑えられることもわかっています。
P241
本書で摂取をすすめているオリーブオイルは、一価不飽和脂肪酸が豊富な油です。
サケの脂肪は多価不飽和脂肪酸のω-3が多くなっています。青魚に含まれるDHA・EPAはこのω-3系に属します。
一時期、ω-6系のリノール酸が健康にいいとされ、トウモロコシやヒマワリを原料とする油がもてはやされたことがありました。ところが、いまでは動脈硬化を進行させることがわかっています。
さらに、バターの代わりにマーガリンを摂取することが推奨された時代もありました。
しかし、マーガリンは本来、液体である植物性の油を人工的に固形にした不自然なものです。マーガリンに多く含まれるトランス脂肪酸は非常に危険な物質で、心疾患を増やすことがはっきりわかっています。
そのため、欧米ではトランス脂肪酸の使用が厳しく規制されているものの、日本では野放し状態です。コンビニで売られている菓子パンやスナック菓子には、マーガリンやショートニングといった油が使われていますが、そこにはトランス脂肪酸が多く含まれていると認識してください。
このように、脂質については「いい」と言われていたものが、数年後には「危険」に変わることも多く、いたずらに飛びついてはいけません。
いま流行のココナツオイルは、すでに発がん性が疑われています。~中略~
2016年の研究では、エキストラバージンオリーブオイルは食後血糖値を50㎎/dl以上下げることが報告されています。
摂取量の目安として、大さじ1~2杯(15~30ミリ)ぐらいを適量と考えていいでしょう。
ただし、高温度の加熱処理をしていないものであること、製造日からあまり日数が経っていない新鮮なものであること、開封したら早めに使い切ることといった条件はつけておきます。
医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
牧田 善二 (著)
ダイヤモンド社 (2017/9/22)
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