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メンタル・アカウンティング [言葉]

 私たちは、働いて得たお金も宝くじに当たって得たお金も、お金としては同じであるにもかかわらず、手に入れた方法によってお金の使い方を変える傾向がある。
また、食費や娯楽費などの目的で分けてお金を管理していた場合、予定外の事態が生じて全体の使い道を変更したほうがいい場合でも、最初に決めた会計の範囲で意思決定を行う傾向がある。
同様に、1日単位で収支の計画を立てている場合、それ以上の期間で計画を考えた方が合理的であっても、1日内での終始計画だけを目標にしてしまう。こうした特徴をメンタル・アカウンティングと呼ぶ。
 医療における治療の選択肢の場合、治療方法に関する同意書が細分化されていると、その一つ一つについての意思決定を行ってしまい、パッケージとして治療方法についての意思決定が行われにくくなるというのもメンタル・アカウンティングの影響である。

医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者
大竹 文雄 (著), 平井 啓 (著)
東洋経済新報社 (2018/7/27)
P34

DSC_5813 (Small).JPG水天宮


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