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満心をとりのぞけ [処世]

それ人心(じんしん)の病(やまい)は満(まん)より大なるはなし。
人の浮気躁念(ふきそうねん)、千状万態(ぜんじょうばんたい)、狂(くる)えるが如く酔えるが如く、病(や)めるが如き、悉(ことごと)くこれ満心祟(たた)りを為(な)せり。
是(ここ)を以て心術(しんじゅつ)の要(よう)、満(まん)を除き致(いた)すより先(さき)なるはなし。 (佃子を送る)
~中略~
ふつう、「マンシン」といえば、国語辞典には「慢心」という漢字があてられているが、藤樹は「慢心」を使わずにあえて「満心」をもちいた。
これには理由がある。
五経のひとつ「書経」大禹謨(だいうぼ)の、「満は損を招き、謙は益を受く。これすなわち天の道なり」に依拠している。

中江藤樹 人生百訓
中江 彰 (著)
致知出版社 (2007/6/1)
P222

 

DSC_5811 (Small).JPG水天宮


タグ:中江藤樹
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