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ソーシャルマーケティング [言葉]

 行動変容に関するもう1つの重要な枠組みは、ソーシャルマーケティングである。
ソーシャルマーケティングとは、企業のマーケティングで使われる様々な手法を社会的な課題の解決に用いるものである。
具体的には、対象者をその特性や特徴に基づいてグループ分けをして、対象者の特徴・特性を考慮したメッセージを作成するというマーケティング技術を用いて、対象者の自発的な行動を促すようなプログラムを計画する一連のプロセスのことをいう(6)。
望ましい健康行動を定義することができれば、ソーシャルマーケティングの方法は「ナッジ」を具体化する方法と考えることができる。
 また、対象者の特徴・特性を考慮する際には、第2章に示した様々な種類の「バイアス」と健康行動の間の関連性を検討し、健康行動を特徴づけている「バイアス」を特定していく。そうすることによって、対象者をグループ化することができる。
これをソーシャルマーケティングでは、対象者セグメンテーションと呼んでいる。さらに、対象者の特徴に合わせて行動変容に有効なメッセージを作成する際には、1つの事実にたいして複数の「フレ―ミング効果」を狙い、メッセージを作り分けていく。

医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者
大竹 文雄 (著), 平井 啓 (著)
東洋経済新報社 (2018/7/27)
P106

DSC_5882 (Small).JPG宝満山


タグ:大竹 文雄
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