保有効果 [言葉]
「保有効果」とは、すでに保有しているものを高く評価しがちなため、すでに所有している資財(例えば100万円のビンテージ・ギター)は手放そうとしないのに対して、その同じ資財を同額で入手しようとは思わないというバイアスのことである。
同様に、生命維持治療に対する評価においても、すでに行われている現状においては生命維持治療を中止する(手放す)ことは躊躇があるものの、その同じ状態において生命維持治療を新たに開始(入手)しようとは思わない傾向がある。
医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者
大竹 文雄 (著), 平井 啓 (著)
東洋経済新報社 (2018/7/27)
P210
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