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がんを予防するのは難しい [養生]

 国立がん研究センターのホームページに「科学的根拠に基づくがん予防」というのがあります(https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html)。
とてもよくまとまっているので、興味のある人は読まれるといいでしょう。そこでの結論は、以下のとおりです。
喫煙 たばこは吸わない。他人のたばこの煙を避ける。
飲酒 飲むなら、節度のある飲酒をする。
食事 食事は偏らずバランスよくとる。
    * 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
    * 野菜や果物不足にならない。
    * 飲食物を熱い状態でとらない。
身体活動 日常生活を活動的に。
体型 体重を適正な範囲に。
感染 肝炎ウイルス感染検査と適切な措置を。
    機会があればピロリ菌感染検査を。
ほとんどのことについて、前の項とこの項で紹介したので、おおよそ理解していただけるでしょう。
追加で説明せねばならんのは、塩分の取り過ぎは胃粘膜に、熱い食べ物は食道粘膜に損傷を与え、それぞれ、胃がんと食道がんのリスクになると考えられていることぐらいでしょうか。
~中略~
 しかし、この予防法、拍子抜けするほどシンプルだと思われませんか?
逆に考えると、発がんの分子機構が解明され、それに対する特異的な薬剤=分子標的薬が次々と開発されている割には、予防するのは難しい、という結論な訳です。 
    さきほど述べたように、がんになるのは、長生きの宿命みたいなところがありますから、いたしかたのないことではあります。
 現状では、タバコは吸わず、アルコールは適度に、太りすぎず痩せすぎず、ある程度は食生活に気をつけて、適度のがん検診をうけて、異常があったら精密検査をうける、っちゅうのがベストということですな。
まぁ、がんになるかどうかは結局のところ「運」みたいなもんですから、気にしすぎても意味ないし、気にしすぎなくてもあかんし、こんあところが妥当なんかもしれません。えらい平板な結論です毛で、まぁ、そんなもんですわ。

(あまり)病気をしない暮らし
仲野徹 (著)
晶文社 (2018/12/6)
P180

 

 

DSC_6209 (Small).JPG金峯山寺


タグ:仲野徹
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