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 わが国のがん患者は,悪い知らせを伝えられる際に医師に対してどのようなコミュニケーションを望んでいるのだろうか。この疑問を明らかにするために,筆者らは国立がんセンター東病院において42名の外来通院患者,および7名のがん専門医を対象とした面接調査を実施した1)。~中略~
その結果,がん患者の悪い知らせを伝えられる際に望む,あるいは望まないコミュニケーションとして70のコミュニケーションがあげられ,それらは内容の類似性から「supportive environment 支持的な場の設定」,「how to deliver the bad news 悪い知らせの伝え方」,「additional infomation 付加的な情報」,「reassurance and emotional support 安心感と情緒的サポート」
という4つのカテゴリーにまとめられた。~中略~
 これらの研究結果から得られた悪い知らせを伝えられる際の患者の意向の構成要素をその頭文字からSHAREとした。

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1.Supportive environment (支持的な場の設定)
目標
・落ち着いた環境を整える
・信頼関係の構築
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2.How to deliver the bad news (悪い知らせの伝え方)
目標
・患者に対して誠実に接する
・患者の納得が得られるように(例えば,単なる情報提供にとどまらず,気持ちを整理できるように促し,患者の意向を踏まえて受け入れられる状態にあるかどうかを確認しながら)説明をする。
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additional infomation (付加的な情報)
目標
・今後の治療方針に加えて患者個人の日常生活への病気の影響など患者が望む話題を取り上げる。
・患者が相談や関心事を打ち明けることができる雰囲気を作る(そうすることによって,病気だけでなく患者本人への関心を示すことができる)

がん医療におけるコミュニケーション・スキル―悪い知らせをどう伝えるか
内富 庸介 藤森 麻衣子 (編集)
医学書院 (2007/10/1)

DSC_6261 (Small).JPG如意輪寺


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