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ダメな男がモテる理由 [雑学]

  人を騙したり、あちこちの借金を抱えていたり、トンデモないウソつきだったりするダメ男が、なぜか絶世の美女を次々にものにしていたりすることです。
それに類する事件は多くの週刊誌などでこれまで取り上げられてきていますが・・・・これは一体なぜなのでしょう?
「サイコパス」の中でも解説していますが、女性は、サイコパス、マキャベリスト、ナルシストの3要素を持っている男性に惹かれやすいことがわかっています。
この3要素はダーク・トライアドと呼ばれます。まさに典型的なダメ男、といったところでしょうか。  ただ、ダーク・トライアドの男性は、「新奇探索性(リスクを冒してでも新しいものごとに挑む性質)が高く、性的にもアクティブなので、遺伝子をひろく拡散する性質があります。
 つまり女性にとって、ダーク・トライアドの男性と子孫を残し、そこに半分、自分の遺伝子を乗っけてしまえば、その子孫も同じようにあちこちで遺伝子をばらまいてくれる可能性があり、効率よく自分(女性)の遺伝子も次世代につないでくれる確率が上がる、というわけです。
 でも、一方ではダーク・トライアドの男性と関係を持つと、恋愛関係や結婚生活そのものは破綻しやすく、面倒なことにもなりかねません。また、不倫と呼ばれる関係にもなってしまいやすく、世間からバッシングされるリスクも高くなります。
 それでも、これが抑止力にならないのは、理性よりも強い意思決定の機構が脳に存在するからです。
 ダーク・トライアドの魅力に抗(あらが)えないのは、脳の中の古い皮質が私たちに指令を出しているからです。
つまり個体として安定した日常生活を送るよりも「遺伝子を効率よく残したい」という、より根源的な欲求が優先されりというわけです。一方、「不倫がバレると社会から罰せられるから、やめておこう」という考えは、理性を司(つかさど)る新しい皮質による判断です。
 新しい皮質はアルコールやストレスなどで麻痺しやすく、いわば、他がが外れやすい。 「酔った勢いで、つい」といった一夜のあやまちが起きやすいのはそのためです。

空気を読む脳
中野 信子 (著)
講談社 (2020/2/20)
P70

 

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天河大弁財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ、天河神社)


タグ:中野 信子
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