何事もほどほどに [人生]
事々、個の有余不尽の意思を留むれば、便ち造物も我を忌む能わず、鬼神も我を損する能わず。
若し業必ず満つるを求め、功必ず盈( み)つるを求むれば、内変を生ぜざれば必ず外憂を召かん。
洪自誠
守屋 洋 ( 著), 守屋淳 ( 著)
菜根譚の名言 ベスト100
PHP研究所 (2007/7/14)
P193
大事を成す [人生]
大事を成すは、大義と細謀と、兼ね行はれざれば遂ぐること能(あた)はず。
(「続資治通鑑網目講説」)
山田方谷のことば―素読用
山田方谷に学ぶ会 (編集)
登龍館 (2007/07)
P39
マグレ当たりにて儲けし金は、他人の金を預かつたと同じことなり [人生]
一、時間は金、忘れてはならぬ。
二、顔をよくするより金を儲けよ、金儲かり家富まば自然と顔もよくなる。
三、何処までも銭のない顔をせよ、銭のある顔をせば贅費多し、仮令( たとえ)銭なき顔をして人に笑はるゝことあるも、後日には誉められる。
四、派手にすべからず出来るだけ質素にせよ、衣服は垢の付かぬ木綿服にて充分なり。
五、身代を減らさぬ考をするには平素交際する人を選べ。
六、一銭の金も骨折って儲けよ、楽して儲けた金は落し易し。
七、無益の道具類を買ふな、買へば他人に見せたくなり、自然と自分の職業を怠り、時間を費す可し、慎まざる可からず。
八、身代を減らす者は大抵、口先はよくて尻結びの無い、先の見込の付かぬ者なり。
九、弘く人に会して多く知恵を得よ。
十、馬鹿になれば悧口、悧口になれば又た馬鹿、馬鹿になって物事を尋ね、馬鹿になって商売せよ。
十一、出来るだけ人の下風にたちで、頭を下げる者は必ず勝を占む。
十二、人と商売上の話をなすも己れの見込みとする、所謂「キゝメ」一つは決して人に洩らす可からず。
十三、二年先の見留を付くべし、マグレ当たりにて儲けし金は、他人の金を預かつたと同じことなり。
十四、商取引をなすには先方の掛引を見分けるが肝腎なり、之が出来ぬものは商売をするな。
十五、身代を大きくしたいならば、丁稚下女の為る事まで気を付けて差図せよ、小さい事に目を付けぬ者は到底大事は出来ぬ。
泣きたい時には泣け [人生]
五年に一度は脳の塵払い [人生]
神聖な知識欲と適切な予備訓練を受けた学究的開業医に刺激を与え、その教育を持続させるには、少なくとも三つのものが必要である。手帳(a notebook)、書斎(a library)、そして五年目ごとに行う脳の塵払い(a quinquennial braindusting)である。
平静の心―オスラー博士講演集
ウィリアム・オスラー (著), William Osler (著), 日野原 重明 (翻訳), 仁木 久恵 (翻訳)
医学書院; 新訂増補版 (2003/9/1)
P368
プライベートタイムを大切に [人生]
「仕事をして、家族の待つ家に帰り、サッカーを見に行きなさい。私は仕事でどうしても必要なとき以外は、土曜日や日曜日にここにいない。
仕事をやりとげるのに必要なことはすべきだが、私は一日の特定の時間や特定の曜日に諸君がどこにいるか監視するつもりはさらさらない。
われわれはみんなプロだから、責任の果たし方を知っている」
タウンホールミーティングでのスピーチ
パウエル―リーダーシップの法則
オーレン ハラーリ (著), Oren Harari (原著), 前田 和男 (翻訳)
ベストセラーズ (2002/05)
P296
失敗を恐れるな [人生]
人生百年 [人生]
「五十歳になった。あと十年もしたらリタイアしてゆっくり老後を過ごし、お迎えがくるのを待てばいい」
という時代は過ぎ去りました。五十歳になった。あと五十年ある、という人生行路が待っているのです。
そこにあるのは、悠々自適の、静かな老後といった牧歌的な世界ではなく、あとの五十年をどう生きるかという、人によっては重くくるしさにとらわれるような、歴史が体験したことのない、未踏の世界なのです。
これまでのように、人生の第一線からリタイアしたら、子どもや孫に囲まれて、のんびり余生を過ごすというようなシナリオは、もう成り立たないと考えたほうがよいでしょう。
百歳人生を生きるヒント
五木 寛之 (著)
日本経済新聞出版社 (2017/12/21)
P52
シンプルライフ [人生]
バックパッカーは、ふつう金がない。金がないことを誇りにさえしている。必要最小限のもので、自然での生活を最大限に楽しむことに快感を覚えるのが、バックパッカー精神の神髄である。
これは、エコロジーの考え方にもつながってくる。無駄を出さない。なるべくゴミを出さない。自然を楽しみながら、できるだけ自然にインパクトを与えない。資源を大切にする。
これらはすべて、実社会で人々が目指すべきスタンスである。
二〇世紀のわずか数十年のあいだに人類が狂わせてしまった地球生態系を取り戻すことが二一世紀に人類がとるべき最も大切な仕事であり、シンプルライフを目指すことこそが恰好のいい生き方なのだ、といえるような二一世紀にしなければならないと、ぼくは考えている。
ストイックな生き方に快感を覚えるバックパッキング精神は、実社会で人類がとるべき道の、ある意味ではシュミレーションであるのかもしれない。
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ
加藤 則芳 (著)
平凡社 (2001/01)
P221
自然の歩き方50―ソローの森から雨の屋久島へ (平凡社新おとな文庫)
- 作者: 加藤 則芳
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 単行本
人生の五計 [人生]
人生にイエスと言う [人生]
(住人注;生きる)意味は三つの主要な方向で実現されることができます。人生を意味のあるものにできるのは、第一に、何かを行なうこと、活動したり創造したりすること、自分の仕事を実現することによってです。
第二に、なにかを体験すること、自然、芸術、人間を愛することによっても意味を実現できます。
第三に、第一の方向でも第二の方向でも人生を価値あるものにする可能性がなくても、まだ生きる意味を見いだすことができます。自分の可能性が制約されているということが、どうしようもない運命であり、避けられず逃げられない事実であっても、その事実に対してどんな態度をとるか、その事実にどう適応し、その事実に対してどうふるまうか、その運命を自分に課せられた「十字架」としてどう引き受けるかに、生きる意味を見いだすことができるのです。
ところで、人間は生きていくなかで、そのときそのときの「時機に突きつけられる要求」に応じて、いつでも、意味実現の方向を変える用意がなければなりません(突然方向を変えなければならないこともよくありますが)。
というのも、これまでにも指摘したように、人生の意味は具体的なものでしかありえないからです。
ひとりひとりの人間という点でもそうですし、そのときそのときの時機という点でもそうです。人生が出す問題は人によっても異なりますし、状況によっても異なります。
それでも人生にイエスと言う
V.E. フランクル (著), 山田 邦男 (翻訳), 松田 美佳 (翻訳)
春秋社 (1993/12/25)
P72
人間として生きていくこと [人生]
西欧では、人間として生きていくことの基本がはっきりしているわけで、言葉をかえれば、人間の尊厳を守る、ということにもなります。
その理念はまことに明確で、生きているとは、なにより起きていることであり、朝、起きたならば、寝巻を普段着に着替えることであり、いすに腰かけることであるのです。
食事は食堂に行き、用便はトイレに行くという、当たり前のことを、年齢をとわず実践していくのであります。
ですから老人ホームに行っても、臭気ひとつなく、さわやかな老人の生活がそこにはあるのです。
~中略~
八八年と八九年の二回にわたって訪れたベルギーの総合病院で、老人病棟を見学して驚いたのは、ベッドに寝ている老人の姿をほとんど見なかったことです。
ベッドは、夜、寝るためのものであって、昼間はみな、ベッドの横にあるいすに必ず腰かけておられたし、高齢の、重症と思われるかたも、ベッド横のリクライニングシートに横になって、点滴を受けておりました。
患者本位の病院改革
新村 明(著),藤田 真一(著)
朝日新聞社 (1990/06)
P138
生きるのは大変なんだ [人生]
答えは、ゾウが足を傷つけないようにしたからなんです。我々は、これをスイカだと認識しているから、単純に割ればいいと思うけれども、もしこれがやわらかいものではなくてボウリングの球だったら、バランスを崩して足首を捻挫してしまう。ゾウはこれで死んでしまいますからね。
あるいは、ゾウの足の裏というのはやわらかいので、もし鋭利なトゲのようなものが入っていたら、ガンと思い切り踏みつけてしまえば致命傷を負うわけです。ゾウの体重は4トンあって、1本の足で1トンずつ体重を支えていますから、この足がすごく重要なんです。
それを本能的に知っているから、ものすごく慎重な動きをする。
そういう解説をした後、「彼らはものすごく慎重で、用心深い生き物なんです。野生で生きるというのは、そのくらい大変だということがわかりましたね」と話した。
マネジメントは動物園に学べ 2011年5月 (仕事学のすすめ)
小菅 正夫 (その他), 野田 稔 (その他)
NHK出版 (2011/4/25)
P25
マネジメントは動物園に学べ 2011年5月 (仕事学のすすめ)
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/04/25
- メディア: ムック
到津の森公園
タイムマネジメント [人生]
ある大学の講義での話です。
教授はまず、花瓶を学生たちの前に置きました。そして、ゴルフボールを取り出し、ひとつずつ花瓶のなかに入れていきました。
花瓶がゴルフボールでいっぱいになったところで、教授は学生に質問します。
「この花瓶はいっぱいですか?」
学生たちは「はい」と答えました。
次に、教授は小石を取り出し、花瓶に入れていきました。ゴルフボールの隙間が小石で埋め尽くされたところで、教授はまた質問します。
「この花瓶はいっぱいですか?」
学生たちは笑いながら、「はい、いっぱいです」と答えました。
すると教授は、今度は砂を取り出して、花瓶に流し込みました。
学生たちからは「おお!」と歓声があがります。
教授は、また質問しました。
「今度はいっぱいですか?」
学生たちは、「今度こそいっぱいです」と答えました。
それを聞いた教授は、「見てください。これがタイムマネジメントです」といいながらビールを取り出し、ゴルフボール、小石、砂が詰まった花瓶に注ぎ入れました。 そして、教授はこう説明しました。
「ゴルフボールは、自分にとっていちばん大事なことです。人生という花瓶には、ゴルフボールを最初に入れなさい。先に小石や砂で花瓶をいっぱいにしてしまったら、大事なゴルフボールを入れることはっできません」
メンタルトレーニング実践講座
田中ウルヴェ京 (著)
PHP研究所 (2009/7/18)
P59
Good Death [人生]
空海は死を予期してから、死の恐怖を超え、やるべきことを優先的にやり、目標に達した。ここから現代人は学ぶ必要がある。
~中略~
そして最後の2年間、空海は穀類を断った。しかし、その中でも平安京に向かって朝廷への上奏と弟子への指示を繰り返した。承和1年(834年)5月には弟子を集め、自分がまもなくこの世を去ると告げる。これは、なかなかできることではない。
空海は承和2年(835年)正月から水分も断つようになり、上記の懸案事項はすべて空海の希望通り2月末に解決した。そして3月21日入定した。
空海とスケールこそ違えど、緩和医療の場で人の死を見ていると、人は死を前にして気になることを解決したり、その方向性だけでも明確にしようと努力すると、死を受け入れやすいような印象を持っている。
空海は「吾れ永く山に帰らん」と言い、あたかも眠るがごとき入定したと思われるが、見事に完璧で理想的な死を成就した。ここで空海の「即身成仏」が完成したのである。
空海は生命の長さではなく、生命の質(QOL,Quality of Life)を重視したのだろう。現代の終末期医療の在り方への示唆に富む。
空海に出会った精神科医: その生き方・死に方に現代を問う
保坂 隆 (著)
大法輪閣 (2017/1/11)
P182
自分との戦い [人生]
貧にして客をもてなす能わず [人生]
貧にして客を享(もてな)す能わず。而も客を好む。
老いて世に徇(したが)う能わず。
而も世に維(つな)がるるを好む。
窮して書を買う能わず。而も奇書を好む。
酔古堂剣掃「人間至宝の生き方」への箴言集
安岡 正篤 (著)
PHP研究所 (2005/7/1)
P42
現代活学講話選集5 酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方」への箴言集 (PHP文庫)
- 作者: 安岡 正篤
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/03/04
- メディア: Kindle版
人生の楽しみ [人生]
不必要なものは自然と離れていく [人生]
人生はそれほど長いものではない。夕方に死が訪れても何の不思議もない。
だから、わたしたちが何かをなすチャンスは、いつもこの瞬間にしかないのだ。
そして、その限られた時間の中で何かをなす以上、何かから離れたり、何かをきっぱりと捨てなくてはならない。
しかし、何を捨てようかと悩んだりする必要はない。懸命に行動しているうちに、不必要なものは自然と自分から離れていくからだ。
「悦ばしき知識」
超訳 ニーチェの言葉
白取 春彦 (翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/1/12)
039
菅生の滝
衣食住 [人生]
人生には解決なんてない [人生]
志を立てる [人生]
終活 [人生]
私は今、ものを捨てることにも情熱がある。
亡くなった母は、死後、寝間着代わりの浴衣とウールの着物が数枚、私が「他人にあげちゃだめよ」と言っておいた紬(つむぎ)二枚(これは自分が着るつもりだった)、帯が一、二本、病院へ行く時のための草履をたった一足だけしかのこさなかった。 ましなものは早々と姪や他人にあげてしまっていたからである。 私は母の遺品の始末をするのに、文字通り半日しかかからなかった。
それは人が世を去るに当たっての最大の礼儀のように私は思えた。
身の程を知れ [人生]
日々是好日 [人生]
玄侑 禅には「風流ならざるところもまた風流」という言葉がありますが、どこかにぶつかろうと歯が痛かろうと、全体としては成長に向かっているんだということが信じられれば、もっとひどい災難に遭っても、それは風流なんですね。
鈴木 そうですね。自分の身に起こることは、すべて偶然ではなくて、意味があって起きるっていいますけれど、その考え方がいまの風流かもしれないですね。だから人生に無駄もないし、回り道もないわけですね。
玄侑 宗久 (著)
多生の縁―玄侑宗久対談集
文藝春秋 (2007/1/10)
P77
洞春寺山門
明日は無いかも [人生]
人生からは自分で捲いたものしか収穫することはできない [人生]
納得の人生 [人生]
現実の世の中には、認めてもらえる人と、そうでない人とか、どうしても出てきます。
大気や日の光とは違って、社会的に価値あるものは数に限りがありますから、成果が異なるのは、避けられない定めです。
もし自分が何かを目指して頑張って、それでも成功できなかったときは、どう考えればよいのでしょうか。
認められること―勝つこと、成功すること―に執着すれば、承認欲の不満ゆえの怒りが、ずっと続くことになります。嫉妬も、敗北感も、コンプレックスも、ルサンチマンも、こうした執着が生み出す苦しみです。
執着してやる気が生まれるなら、やってみればよいのです。しかし、もし苦しみが生まれるようであれば、「考え方を間違えている」ということです。新しく思考を組み立て直しましょう。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)
KADOKAWA/中経出版 (2015/7/31)
P197
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: Kindle版