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ステロイドで治るの? [医学]

 ステロイドというだけで、不安感や拒否感を持つ人もいるだろう。私も、アトピーのような原因が特定しにくい病気に対していたずらに、盲目的に使うことには大いに疑問に思う。
 しかし、虫刺され・かぶれ・日やけのような、原因のはっきりしている一過性の症状を悪化させることなく早く治そうとするのであれば、ステロイド剤の外用は非常に有効である。
使用期間は短いため、副作用の心配もほとんどないのだから。外用ステロイドの副作用は、基本的に長期使用で現れるものなのだ。


なぜ皮膚はかゆくなるのか
菊池 新(著)
PHP研究所 (2014/10/16)
P116




平城宮跡 (15).JPG平城宮跡

P120
じんましんにステロイドを外用するということは、じんましんのメカニズムを理解せず、安易に「皮膚の炎症にはステロイドを塗っておけばいい」くらいに考えているということなのだから。
 ではどうするか?
 真皮のヒシタミンが原因であるのだから、「坑ヒシタミン剤を飲んでもらう」のが一番である。内服すれば、ヒシタミンがレセプターに結合するのをブロックしてくれるわけだから、原因はやがてなくなり、かゆみは止まる(五九ページ)。
~中略~
 ただし、大学病院の救急外来に救急車でやってくるような、呼吸困難(気道閉塞)を起しているじんましんの患者さんの場合には、単発で多量のステロイドの静脈注射が有効であることは書き添えておく。


タグ:菊池 新
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