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アガル [ものの見方、考え方]

 場なれないためにアガってぞんざいになった人は、どんなに本意ないことでしょう。アガルというのは天婦羅鍋を考えてくださればいい。
目方が軽くなって、浮き漂った形です。ほっておくと鍋の中をぐるぐるまわりだします。
よく似ているとお思いになりませんか。たいていの場合は、アガったという自覚があって、その恥ずかしさがひどく隠したく、何でもいいから早くその場をのがれたい気になる。だからお焼香などのその早業!

~中略~
 アガリをどうすればいいか。
熱を下げればすぐ治ります。
 熱さを逃がす通路をあければいいので、その通路づくりは自分自身に工夫がいりますが、大体アガった時はものがよく見えず、霞んでしまうようですから、なにか一点を集中してはっきり見ようとすることは如何でしょう。

幸田 文 (著), 青木 玉 (編集)
幸田文しつけ帖
平凡社 (2009/2/5)
P171

幸田文しつけ帖

幸田文しつけ帖

  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2009/02/05
  • メディア: 単行本

 

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タグ:幸田 文
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