コネ [雑学]
私たちのこの社会では、縁故関係は必要だ。慎重に関係を構築し、それをうまく維持できれば、そこに関与する者の成功はまちがいない。
コネといっても、二通りある。君にはその違いを常に念頭において行動してもらいたい。
まずは、対等な縁故関係だ。これは、素質も力量もほぼ似通った二者が構築する、互恵的な関係で、割合自由な交流、情報交換が行われる。
~中略~
もうひとつは、対等でないコネだ。地位や財産が片方にあり、もう一方には素質や能力があるという場合がそれだ。
この関係では、恩恵にあずかれるのは片方だけで、その恩恵も、表面に出ないように巧みに覆われていることが多い。
恩恵にあずかる側は、相手のご機嫌をうかがい、気に入られるように振舞い、相手の優越感をじっと耐え忍んでいる。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P260
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 文庫
法厳寺 舟廊下
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