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シンプルなものが強い [哲学]

現代の知識人は、簡単明瞭な物の道理を侮る風があるが、簡単明瞭な物の道理というものが、実は本当に恐ろしいものなので、
複雑精緻な理論の厳(いかめ)しさなぞ見掛け倒しなのが普通であります。人間だってそうだ。
後略~

新潮社 (編集)
人生の鍛錬―小林秀雄の言葉
新潮社 (2007/04)
P96

日本の近代批評の創始者であり、確立者でもある小林秀雄―。厳しい自己鍛錬を経て記されたその言葉は、没後二十余年の今日なお輝きを増し続け、人生の教師として読む者を導いている。人間が人間らしく、日本人が日本人らしく生きるためには、人それぞれ何を心がけ、どういう道を歩んでいくべきか。八十年の生涯の膨大な作品の中から選り抜いた、魂の言葉四百十六。

 

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉 (新潮新書)

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉 (新潮新書)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 新書



 

1938045

マリンビューアー南郷 こいのぼり

「太刀の数をあまりにも多くして人に伝えようとするのは、兵法の道を売り物にしているからであり、この師匠は太刀数をたくさん知っているなと、初心者を感心させたいところから起こっているのであり、兵法の道では許されないところである。
なぜかといえば、人を斬るということにいろいろの種類があると思ってしまうので、これでは迷いが生じるからだ。
人を斬るのに、兵法を知るものも知らぬものも、女子供でも別に変わりのあるはずがない。打つ、たたく、斬るということに、そんなに種類のあるわけはないのだ。
変化があるといえば、突く、薙(な)ぐということがあるくらいのものなのである」
(他流に太刀数多きこと)

奈良本 辰也 (著)
宮本武蔵 五輪書入門
学習研究社 (2002/11)
P224


宮本武蔵 五輪書入門 (学研M文庫)

宮本武蔵 五輪書入門 (学研M文庫)

  • 作者: 奈良本 辰也
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2020/04/09
  • メディア: 文庫


シンプルに、シンプルに、生きよう。すべきことは百や千ではなく、二つか三つでいいのだ。―「森の生活」

ソロー語録
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著), 岩政 伸治 (翻訳)
文遊社 (2009/10)
P68

 

ソロー語録

ソロー語録

  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本


P41
望ましい生活とは、軽装していれば暗闇の中でも自分で簡単にものを手で取ることができることである。そして、あらゆる点で、こじんまりと整頓された生活をしていて、もし外敵が町を占領するようなことがあれば、古代の哲人のように、ゆうゆうと手ぶらで減感を出て行けるよう心掛けておきたい。

P465
自分の生活を簡素なものにしてゆけば、これに比例して宇宙の法則も複雑ではないように見えてくるだろう。
孤独は孤独ではなくなり、貧困は貧困ではなくなり、弱点は弱点ではなくなる。

森の生活
D・ヘンリー・ソロー (著), 佐渡谷 重信 (翻訳) (著)
講談社 (1991/3/5)

 

森の生活 (講談社学術文庫)

森の生活 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: 文庫


  想定される以外のことが起こったとき、的確に対応できる用意をするためには、コンピュータに頼らず、複雑なシステムを作らないことから始めなければならない。

世の中の罠を見抜く数学
柳谷晃 (著)
セブン&アイ出版 (2013/3/1)
P225

世の中の罠を見抜く数学

世の中の罠を見抜く数学

  • 作者: 柳谷晃
  • 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
  • 発売日: 2018/10/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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コメント 1

not_so_bad_one

ウイルスなどの感染症は自然からの人間、特に都市で生活する人間への痛烈な警鐘と受け止めようと思う。
自分の食べるものは自分で用意できるような、シンプルな生活が理にかなっているのかもしれない。
by not_so_bad_one (2020-04-09 08:15) 

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