認識と現実のずれに苦しむ [哲学]
私たちの心と身体は、「認識」と「現実」とが一致していれば、幸せと感じるような仕組みになっています。つまり、自分の都合通りにモノゴトが運べば幸せ、というわけです。
~中略~
実際には、しょっちゅう認識と現実はズレることとなります。認識と現実がズレると、私たちの心と身体はストレスを受けます。この状態が長く続けば心や身体の調子が悪くなります。
私たちはつねに認識と現実のギャップを補正しながら生活しています。
~中略~
これら(住人注;「合理化」、「現実否認」、「投影」、「反動形成」、「補償・代償」、「退行」)の「どんな手を使っても、まずは<自分>を守る」という防衛反応を私たちは無意識に活用しています。一種の適応能力です。
~中略~
どれほどまわりからうらやましがられるような生活をしていても、認識と現実がズレている人は苦しんでいます。
いきなりはじめる仏教生活
釈 徹宗 (著)
バジリコ (2008/4/5)
P29
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