相手の面子を立てる [対人関係]
その人自身の過ちに気づかせなければならないならば、
その人の感情を傷つけないように、上手に、思いやりをもって行うこと。
その人の面目が保たれるようにすること。
デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P34
何らかの変化を要請しなければならない場合、
問題となるのは、その人が反抗するのではなく 協力したいと思わせるように、
その人自身の間違いに注意を向けさせるということだと思います。
デール・カーネギー 著
田中 孝顕 訳
こうすれば必ず人は動く
騎虎書房
P34
どんな人でも、ちょっとした侮蔑を感じ、それに憤るだけのプライドはもっている。
だから、生涯の敵を作りたくなければ、いくら侮蔑に値する人間だと思っても、それをおもてに表してはいけない。
若者にはよくあることだが、優越感を示したがいために、あるいは周りの人を喜ばせたいがために、人の弱みや短所を暴露するような真似をする。
だが、これだけはけっしてしてはいけない。そういった誘惑には打ち勝たなければいけない。そういうことをしたら、たしかにその時は、周りの人を笑わすことができるかもしれない。
けれども、そのことによって、君は生涯の敵をつくることになる。それに、その時は君と一緒に笑った友達だって、あとで思い出したらゾッとするにちがいない。そして結局は、君のことが嫌いになってしまうだろう。
それだけではない。第一、そんなことをするなんて下の下である。心優しい人間なら、人の弱点や不幸をかばいこそすれ、公言などしようはずはない。
もし君に機知があるのなら、人の心を傷つけるためではなく、人を愉快にするために使うように。
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章
フィリップ・チェスターフィールド (著), 竹内 均 (翻訳)
三笠書房 (2011/3/22)
P38
父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 (知的生きかた文庫)
- 作者: フィリップ・チェスターフィールド
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 文庫
「あなたがそう思うのは、もっともです。もしわたしがあなただったら、やはり、そう思うでしょう」
こういって話を始めるのだ。
どんな意地悪な人間でも、こういう風に答えられると、おとなしくなるものだ。しかも相手の立場になれば、当然相手と同じ考えを持つわけだから、この文句は百パーセントの誠意がこもるはずだ。
仮にわれわれがカポネとまったく同じ精神と肉体を持って生まれ、まったく同じ環境に育ち、まったく同じ経験を積んだとすると、カポネと寸分違わぬ人間になり、カポネと同じことをやるはずだ。
デール・カーネギー (著) 香山晶 (訳)
人を動かす
ハンディーカーネギー・ベスト
創元社 (1986/11)
P240
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