人事を尽くして天命を待つ [処世]
天の機関は測られず。抑えて伸べ、伸べて抑う。
皆これ英雄を播弄( はろう )し、豪傑を顛倒する処なり。
君子は只だこれ逆に来たれば順に受け、安きに居りて危うきを思う。
天もまたその伎倆( ぎりょう )を用うる所なし。
洪自誠
守屋 洋 (著), 守屋淳 (著)
菜根譚の名言 ベスト100
PHP研究所 (2007/7/14)
P197
天の意思は、予測することができない。試練を与えるかと思えば栄達を保証し、
栄達を保証するかと思えば、今度はまた試練をくだす。
これにはさすがの英雄豪傑たちも振り回されたり、つまづいたりしてきた。
しかし、君子は逆境に突き落とされても甘んじでしたがい、平穏無事なときにも有事のさいの備えを忘れない。
だから、さすがの天も腕の振るいようがないのである。
自分のつくすべき事をつくして、
それから先の運命は天命に委せよ。
「渋沢栄一訓言集」一言集
渋澤 健 (著)
巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
講談社 (2007/4/19)
P56
何事も自然に任せて、時節を待たねばならぬ。
尤(もっと)も人として為すべきことは仕尽して、然る上、自然に任(まか)せ時節を待つべし。
(「続資治通鑑網目講説」)
山田方谷のことば―素読用
山田方谷に学ぶ会 (編集)
登龍館 (2007/07)
P40
コメント 0