天之御中主神 [宗教]
百五十億年前にビッグバンでいまの大宇宙ができた。これは天文学で分っているでしょう。これを言っているのが「古事記」で一番初めに天之御中主神(あめのみなぬしのかみ)が最初におられたと書いてある。天之御中主神というのが、つまりこの大宇宙の生みの親である「心」です。これから始まるわけです。「古事記」に神代篇に、「天地初発の時、高天の原に成りませる神の名は天之御中主神」と書いてある。
葉室 頼昭 (著)
「神道」のこころ
春秋社 (1997/10/15)
P167
春日大社4
P12
しかし一番まとまっていて、また広く知られているのは、前八世紀の詩人ヘシオドスが「神統記」に書いているものだ。以下それにしたがって大体を記してみる。
世界のはじめは、形もはっきりしないどろどろした塊りで、天も知も海もみなごちゃごちゃにまじりあっていた。これを、カオス<混沌>という。このカオスから最初に生まれたのがガイアだった。
ガイアは大地を象徴した女神で、広い胸をもっていた。そこでその胸があらゆる神々の住所になった。
このガイアから、愛の神エロス、暗黒の神エレボス、天の神ウラノス、海の神ポントスなどが生まれた。これらの神々を、ガイアはひとりで生んだという。
ところがガイアは、愛の神エロスのはたらきで、やがて、自分の生んだ天の神ウラノスと結婚することになり、ウラノスが、神々の王となった。~後略
P228
北欧の神話と伝説を書きしるした古い本としていちばんゆうめいな「エッダ」(スノリ・ストルルソン(1179~1224)
さて、これらの神々はアサ神族とよばれて、アスガルド(アサ神の園)という美しい天上の都に住んでいると考えられた。
そのアスガルドは、宇宙をつらぬいてそびえるイグドラシル(宇宙樹)という巨大なとねりこの木の上にあって、いくつもの大きい宮殿が雲にそびえ、宇宙の中心だとされた。
アスガルドの首領はオーディン(ドイツやイギリスではウォーダン、あるいはウォータン)とよばれる。<万物の父><戦いの父><あら猟師><片目の男>その他いろいろの呼び名があって、神々と人間の世界を支配している。
きらきら輝く金のかぶとをかぶり青空色のマントを着て、真白いひげをはやし、片方の目はつぶれているがもう一方の目は何物をも貫くほど鋭い光をはなっている。
~中略~
そして人間の住むミッドガルト(中の国)の向こうには、黒々と不気味に巨人の国ヨツンヘイムがひろがっている。そこは高い山とあやしい谷々におおわれ、見るからにすさまじい姿をしていて、そこに住む霧の巨人や山の巨人は、いつでも神々や人間に害をくわえよう、これを滅ぼしてしまおうと、すきをうかがっている。
だからこそオーディンは、いつでもアスガルドや人間の世界をまもるために、見はっていなくてはならない。
山室 静 (著)
ギリシャ神話―付・北欧神話
社会思想社; 再版版 (1962/07)
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 履歴書の封筒 (2011-12-11 12:08)