アスペルガー症候群 [言葉]
コミュニケーション能力のかたより 社会性のかたより 想像力の欠如 固執傾向
生まれながらに脳の機能にかたよりがあり、それによってさまざまな能力のバランスにかたよりが生じる状態を「発達障害」と総称します、
アスペルガー症候群はその発達障害の一種で、自閉症と同じく「広汎性発達障害」に分類されます。
アスペルガー症候群と自閉症の大きな違いは、後者は言葉の発達に遅れがあるという点です。
誤解しないでほしいのですが、アスペルガー症候群はこころの病ではありません。親の育て方や社会的環境などの後天的な原因によるものでもありません。
冒頭にも書いたように、先天的に脳の機能にかたよりがあることで、物事の捉え方や行動に個性的とも言える特性が現れるために、「障害」と位置づけられているのです。
ただし脳の機能にかたよりがあるといっても、知能の遅れがみられるわけではありません。
アスペルガー症候群は知的障害を併発しないIQ70以上の「高機能広汎性発達障害」である場合が多く、知的能力のレベルは高いことがわかっています。
大切な人の「こころの病」に気づく 今すぐできる問診票付
日本精神科看護技術協会 (著), 末安民生 (著)
朝日新聞出版 (2010/11/12)
P128
大切な人の「こころの病」に気づく 今すぐできる問診票付 (朝日新書)
- 作者: 日本精神科看護技術協会
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 新書
前略~
これは室町時代の随筆「徒然草」の第六〇段に書かれた真乗院の盛親という高僧の話で、おそらく日本で初めて報告されたAS(住人注;アスペルガー症候群)の事例ではないかと思います。
盛親の振る舞いはASそのものです。それでも才能を生かした職に就き、ちゃんと社会に認められ、受け入れられていたわけです。
発達障害に気づかない大人たち
星野仁彦 (著)
祥伝社; 新書判版 (2010/1/30)
P100
>>>発達障害
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