自未得度先度他 [処世]
善人の用心は、他を先として己を後とす。
三昧耶戒序
正しい心のはたらきは、他人の利益(りやく)を先にして、自分の利益をあとにすることです。
空海 人生の言葉
川辺 秀美 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/12/11)
心について二三
>>>自未得度先渡他
「須菩提よ。もし菩薩に、我相・人相・衆生相・寿者相有らば、すなわち、菩薩に非ざればなり」(金剛般若教」漢文書き下し文)
【スプーティよ。だれでも<自我という思い>をおこしたり、<生きているものという思い>や、<個体という思い>や、<個人という思い>などをおこしたりするものは、もはや求道者とは言われないからだ】(「金剛般若経」サンスクリット原文和訳、中村元)
ボクは坊さん。
白川密成 (著)
ミシマ社 (2010/1/28)
P81
研修先の朝礼などで、経営者や上役の方が「お客様のために・・・・」と、スタッフに訓辞をしているのをよく耳にします。
しかし、時にこの言葉を「きれいごと」と感じるのは、私だけでしょうか。
もちろん、「お客様のために」と思うこと、言うことに異論はないのですが、はたして、それを実践できている店舗、病院、会社、自営業の人はどれほどいるのかが問題だと考えているのです。
マナーは一方通行では決して成り立ちません。互いに相手の立場にたつことで、マナーはそこに成立・存在します。
ですから、マナーのある会社、お店、病院などは「お客様のため」ではなく「お互いのため」という意識をもって仕事をしています。
その前提にあるのは、お客様優先で、自分たちの喜びはその後という、「客先後自」の精神です。
究極の「お客様満足」を実現する プロフェッショナル接客・接遇マナー
西出 ひろ子
(著)
日本実業出版社 (2013/5/23)
P027
究極の「お客様満足」を実現する プロフェッショナル接客・接遇マナー
- 作者: 西出 ひろ子
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2013/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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