在家沙弥 [雑学]
武田信玄の「信玄」を「しんげん」と音読みするのは、戒を受けて出家した人の名、つまり戒名だからだ。
上杉謙信の「謙信」も戒名である。
これは在家沙弥(ざいけしゃみ)といわれるもので、出家したからと言って生活はそのままなのだが、僧になった形をとった。
古くは奈良時代の聖武天皇(戒名は勝満)、平安時代の藤原道長(行覚)、平清盛(浄海)なども在家沙弥だった。
~中略~
大名の菩提寺などに残された過去帳を見ると、その家臣にいたるまで、「逆修」と記された戒名がよく見られる。
逆修とは、生前に自分の供養をしておくことで、そのときに戒名を受けたのだ。
大角 修
仏像探訪 (エイムック 2124)
エイ出版社 (2011/2/17)
P13
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