政党交付金

　かって横行した政治腐敗、裏献金などをなくすために、この政党交付金の制度が作られ、同時に、政治資金規正法が強化されたのだが、このシステムでは「抜け道だらけ」ともいわれ、なかなか規制の効果が上がらない。
　政治家個人への企業からの献金は、贈収賄につながるとして禁止されたのだが、政党支部に対してであれば献金できる。ところが、政党支部の支部長を議員が兼任している場合がほとんどなので、政治家個人への献金と変わらないのだ。

　もう一つ、政党交付金の根本的な「矛盾」は、国民全員が等しく負担して、政党に交付されることから、「支持していない政党にも、時分たちの税金から交付金が支払われる」ということだ。
～中略～

　共産党が受け取り拒否をしている金額は、少なくとも1年分で一〇数億円くらいになるはずだが、そのほとんどが自民党と民主党に回されてきていたのだ。

ニュースが伝えない政治と官僚
三宅 久之 (著)
青春出版社 (2009/11/3)
P92

呉市　下浦刈

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