霊感力が弱まっている [社会]
個人も国家も輝かしい過去を絶えず思い起こすことによって、そこから最も崇高な霊感を得ることができる。 霊感はそれ自体価値を持つが、他との関連においてもすこぶる重要なものである。今日、この霊感力が弱まっているとすれば、それは、民主主義の顕著な特徴である個人中心の世の中になったために、われわれが過去のものとの歴史的連続感(the sense of continuity)を失ってしまったからではないだろうか。
平静の心―オスラー博士講演集ウィリアム・オスラー (著), William Osler (著), 日野原 重明 (翻訳), 仁木 久恵 (翻訳)
医学書院; 新訂増補版 (2003/9/1)
P125
タグ:ウィリアム・オスラー
コメント 0