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ドクターズ・ドクター [言葉]

マスコミなどでもしばしば「がん」の話題は取り上げられますが、そのテーマと言えば、最新治療法、名医紹介、病院ランキング、食事療法などがほとんどです。
おそらく読者、視聴者の関心に合っているのでしょうから、それはそれで構いませんが、一つだけ忘れてほしくないことがあります。それは、
「適切な診断のないところに適切な治療はあり得ない」
ということです。そして、がんの診断法にもさまざまなものがありますが、今のがん医療の中で最も精度が高く、確定診断として位置付けられているのは、病理診断という顕微鏡レベルの診断法なのです。

別冊宝島2000号「がん治療」のウソ
別冊宝島編集部 (編集)
宝島社 (2013/4/22)
P57

DSC_0907 (Small).JPG両子寺

P61
しかし現在、日本には、病理専門医は約2100名しかおらず、この数は、米国と比較すると約5分の1といわれています。
~中略~
日本に病院と名のつく施設で常勤病理医がいるところは、実に10%にも満たないのが現状です。
   さらに、「がん」を専門に扱うと表明している「がん診療連携拠点病院」ですら381病院のうち53病院(約14%)の病院で常勤の病理医が不在というに至っては、日本のがん診療体制の脆弱性を感じずにはいられません。
~中略~
 そこで私が皆さまにおねがいしたことは一つです。ご本人、親・親戚や知り合いが、「がん」を疑われた場合や「がん」と診断された場合に、ぜひ担当の医師に病理診断レポートを見せてもらい説明を受けて下さい。
福嶋敬宜

P83
岡田氏(住人注;岡田正彦 医師)は現在、超高齢者の診察にも当たっているが、末期がんと診断されている人も少なくないという。
その多くが、病院から「末期がんのため治療できない」と宣告された人たちだ。彼らは、痛みを訴えることも、がんに関する一切の治療・服薬もなく、日々を健やかに過ごしているという。
「がん=死、という”常識”をもつ人には奇異に映るかもしれませんが、『共生できるがんも存在する』というのが私の偽らざる実感です。~中略~
 がんがやっかいなのは「短期間のうちに死に至るから」ではなく、「悪性か良性かの判断が難しいから」というのが岡田氏の考えである。
取材・文/山守麻衣(ライター)


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