縁故 [処世]
人間には縁故のいない者はいない。
そして、それへの扱いは、さまざまな影響を他に与える。「縁故者だから・・・・・」も、「縁故者でさえ・・・・」も、共にさまざまな問題を生じる。
唐の時代は致し方がなかったが、現代の組織はむしろ初めから「縁故を入れず」が最良の方法であろう。縁故者に報いるのは別の方法をとっても、それに役職を与えるようなことはしなかったのが、渋沢栄一である。
帝王学―「貞観政要」の読み方
山本 七平 (著)
日本経済新聞社 (2001/3/1)
P173
タグ:山本 七平
コメント 0