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誤嚥性肺炎 [医学]

 人間が口から入れたものは、食道を通って胃に行きます。空気の場合だけ、気管を通って肺に流れるようになっています。これは自動的に判別しています。
 しかし、判別が年齢によりうまくいかなくなってきます。1)すると本来は空気が通るべき道である気管に、食べ物や飲み物やつばが流れ、肺に向かってしまうのです(P190の図5)。そのままだと肺炎になってしまうため、むせて吐き出しそうとします。
 筋力がしっかりある若い頃は、むせるほどではなく、咳を1,2回すれば食べ物などが排出されて正しいほうに流れていきます。けれども年を重ねると、押し出す力も弱くなるのです。2)
 痰が多くなるのも、むせることと関係しています。 ~中略~
痰は汚いし吐かないほうがいいと思うかもしれませんが、痰を出すというのは大切なことなのです。高齢者が痰をうまく出せずに肺に入りっぱなしだと、肺炎を起こしてしまいます。
痰や食べ物が肺に入ってしまって肺炎になることを誤嚥性肺炎といいます。
 誤嚥性肺炎では、昨日まで元気だった人が突然肺炎になって生死の境をさまよってしまうこともあるのですが、こうなると本人も家族もびっくりします。

老人の取扱説明書
平松 類 (著)
SBクリエイティブ (2017/9/6)
P189

 

 

DSC_4119 (Small).JPG企救自然歩道

 


タグ:平松 類
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